NFTの取引履歴を作りたいけれど、共通フォーマットの作り方がわからない…
確定申告の準備のためにGtaxを導入したけれど、共通フォーマットの作り方がわからずにパソコンの前でフリーズしていませんか?
そもそもGoogleスプレッドシートの使い方がわからずに、まったく手をつけていない人も多いでしょう。
とはいえ、正確に確定申告をするためには、共通フォーマットが必須なんですよ。
そんなことを言われても、1人で作れる自身がない…
そんなあなたのために、共通フォーマットの作り方を画像たっぷりで紹介します。
この記事でわかること
- 共通フォーマットの作り方
- Gtaxで要処理が出たときの対処法
- 共通フォーマットの取引件数を節約する方法
- 仮想通貨やNFTの節税対策
ぜひ最後まで記事を読み、スムーズに家計簿作りを進めてくださいね。
以下のKindle本では、仮想通貨やNFTの家計簿作りをめちゃくちゃ深堀りしました。
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Gtax 共通フォーマットとはNFTの取引履歴を記録するツール
仮想通貨やNFTでお金を稼げたら、確定申告が必要です。
暗号資産取引などで得た所得が20万円を超える方は、確定申告が必要となります。医療費控除やふるさと納税などで確定申告を⾏う方は、暗号資産取引などで得た所得が20万円以下であっても、申告が必要です。
国税庁の資料
確定申告をスムーズに作るためのツールが、Gtaxなんですよ。
まずは、Gtaxや共通フォーマットの具体的な特徴を紹介します。
Gtaxは仮想通貨やNFTの家計簿を作るツール
Gtaxに仮想通貨やNFTの取引履歴を入力すると、以下のような家計簿が完成します。
確定申告書に記入する、仮想通貨の実現損益も確認できますよ。
家計簿作りの時間を短縮できる、お役立ちツールです。
共通フォーマットの作成が必要な理由
とはいえ、Gtaxも万能ではありません。
自動入力に対応していない取引記録は、共通フォーマットで作成する必要があります。
ぶっちゃけ、共通フォーマットを作る難易度は高いです。
なるべくわかりやすく説明するので、このまま読んでくださいね。
共通フォーマットに記入する内容
具体的には、以下のとおりです。
- 取引をした時間
- 取引内容
- 仮想通貨やNFTの数量
- 手数料の金額
1年分の取引履歴をまとめて、共通フォーマットへ入力します。
Gtax の登録方法や使い方を紹介
Gtax
アカウントは無料で作成でき、NFTの家計簿も作れますよ。
>>>Gtax
Gtax 共通フォーマットの作り方を紹介
共通フォーマットの作り方を、以下の項目に分けて紹介します。
共通フォーマットのダウンロード方法
Gtax
「【一般用】共通フォーマットをダウンロード」をクリックしてください。
パソコンに、xlsxファイルがダウンロードされたらOKです。
メタマスクの取引履歴をGETする方法
メタマスクの取引履歴は、イーサスキャンというサイトからGETできます。
イーサスキャンから取引履歴をゲットする方法は、以下の記事を参考にしてください。
また、ウォレットの取引履歴は、ブロックチェーンごとにダウンロードできるサイトが異なります。
- Etherscan(イーサリアムチェーン)
- PolygonScan(ポリゴンチェーン)
- NFT.GM(イーサリアム・ポリゴン・テゾス)
- BTC.com(ビットコインチェーン)
- Blockchair(41種類のブロックチェーンに対応)
Ordinalsの取引履歴をGETする方法は、以下の記事で紹介しました。
GETした取引履歴を見やすくする方法
取引履歴をGETできたら、ダウンロードしたCSVファイルを見やすくしましょう。
この記事では、Googleスプレッドシートを使いますね。
Googleスプレッドシートを開いて「ファイル」→「インポート」をクリック。
ダウンロードしたCSVファイルを、アップロードしてください。
インポート場所は「現在のシートに追加する」でOKです。
ウォレットの明細が表示されたら、残りのCSVファイルもアップロードしましょう。
ファイルごとにタブを分けると、見やすくなります。
アップロードしたCSVファイルには、家計簿に使わない項目も含まれています。
不要な明細(シートの列)を削除して、見やすくしましょう。
削除する項目をまとめました(ふきだしをタップできます)
- Transaction Hash
- Blockno
- UnixTimestamp
- From
- To
- ContractAddress
- CurrentValue
- TxnFee(USD)
- Historical $Price/Eth
不要な項目を削除して、シートがスッキリしたらOKです。
日本語訳をまとめました。
- DateTime (UTC)→日付(世界時間)
- Value_IN(ETH)→入金額(ETH)
- Value_OUT(ETH)→出金額(ETH)
- TxnFee(ETH)→手数料(ETH)
- Status→状態
- ErrCode→エラーの理由
- Method→やったこと
お好みで、セルに色を付けてください。
枠で囲むと、見やすくなりますよ。
>>>参考資料 実際にEtherscanを使って家計簿を作ったGoogleスプレッドシート
スプレッドシートが完成したら、共通フォーマットに入力しましょう。
共通フォーマットの入力方法
Googleスプレッドシートを新しく作成し、共通フォーマットのxlsxファイルをアップロードしましょう。
「ファイル」→「インポート」をクリックします。
xlsxファイルをアップロードしてください。
サンプルシートが表示されたらOKです。
サンプルシートの数字は使わないので、2行目から下を削除しましょう。
取引種別の記入方法を具体的に紹介
共通フォーマットへは、以下の項目を入力しましょう。
項目 | 記入例 |
---|---|
A列 取引所名 | OpenSea・Magic Eden・Mint site など |
B列 日時(JST) | 取引をした日本時間を入力 |
C列 取引種別 | 売買・経費・ボーナス など |
D列 取引通貨名(+) | ETH・NFT資産CNP001 など |
E列 取引量(+) | 購入したNFTや仮想通貨の数量 |
F列 取引通貨名(-) | ETH・NFT資産CNP001 など |
G列 取引量(-) | 送信したNFTや支払った仮想通貨の数量 |
H列 取引額時価 | 基本的にはGtaxが自動で入力してくれる |
I列 手数料通貨名 | ETH・BTC など |
J列 手数料数量 | 手数料(ガス代)で支払った通貨の数量 |
この記事では、以下3つの記入方法を紹介しますね。
NFTを買って仮想通貨を支払った
記入方法は、以下の2パターンあります。
- パターンA:購入時に支払ったガス代(手数料)をNFTの取得価格にプラスする(ガス代は経費にしない)
- パターンB:購入時のガス代を経費にする
パターンAの記入方法は以下のとおり。
項目 | 記入例 |
---|---|
A列 取引所名 | OpenSea・Magic Eden・Mint site など |
B列 日時(JST) | 取引をした日本時間を入力 |
C列 取引種別 | 売買 |
D列 取引通貨名(+) | NFT資産CNP001 |
E列 取引量(+) | 1 |
F列 取引通貨名(-) | ETH |
G列 取引量(-) | NFTの価格+ガス代 |
H列 取引額時価 | 空欄(記入しない) |
I列 手数料通貨名 | 空欄(記入しない) |
J列 手数料数量 | 空欄(記入しない) |
パターンBの書き方です。
項目 | 記入例 |
---|---|
A列 取引所名 | OpenSea・Magic Eden・Mint site など |
B列 日時(JST) | 取引をした日本時間を入力 |
C列 取引種別 | 売買 |
D列 取引通貨名(+) | NFT資産CNP001 |
E列 取引量(+) | 1 |
F列 取引通貨名(-) | ETH |
G列 取引量(-) | NFTの価格 |
H列 取引額時価 | 空欄(記入しない) |
I列 手数料通貨名 | ETH |
J列 手数料数量 | 支払ったガス代 |
購入時の手数料(ガス代)を経費にするかどうかは、あなたの投資スタイルによって変わります。
詳しくは、税務署や税理士に問い合わせてくださいね(わたしはパターンAで入力しています)
NFTを売って仮想通貨を受け取った
記入方法は以下のとおり。
項目 | 記入例 |
---|---|
A列 取引所名 | OpenSea・Magic Eden・Mint site など |
B列 日時(JST) | 取引をした日本時間を入力 |
C列 取引種別 | 売買 |
D列 取引通貨名(+) | ETH |
E列 取引量(+) | ウォレットに入金された金額 |
F列 取引通貨名(-) | NFT資産CNP001 |
G列 取引量(-) | 1 |
H列 取引額時価 | 空欄(記入しない) |
I列 手数料通貨名 | 空欄(記入しない) |
J列 手数料数量 | 空欄(記入しない) |
NFTを売ったときには、ブロックチェーンの履歴を見るとウォレットへの入金額が表示されています。
入金額をE列に入力してくださいね。
フリーミントでNFTをもらいガス代(手数料)を払った
フリーミントとは、無料でNFTをGETできるイベントです。
記入方法はこちらを参考にしてください。
項目 | 記入例 |
---|---|
A列 取引所名 | MetaMask など |
B列 日時(JST) | 取引をした日本時間を入力 |
C列 取引種別 | 売買 |
D列 取引通貨名(+) | NFT資産CNP001 |
E列 取引量(+) | 1 |
F列 取引通貨名(-) | ETH |
G列 取引量(-) | 支払ったガス代 |
H列 取引額時価 | 空欄(記入しない) |
I列 手数料通貨名 | 空欄(記入しない) |
J列 手数料数量 | 空欄(記入しない) |
具体的な記入例は、共通フォーマットのサンプルで確認してください。
取引種別ごとの入力方法を詳しく知りたい方は、以下のnoteもチェックおねがいします。
共通フォーマットをGtaxへアップロードする方法
共通フォーマットが完成したら、Gtax
「データ取込」→「対応外データ」→「【一般用】共通フォーマットを取り込む」を選択します。
作成した共通フォーマットをアップロードしてください。
また、Gtax
ウォレットにログインすると、アドレスを確認できますよ。
ウォレットアドレスをメモしたら、左のメニュー画面から「データ取り込み」→「ブロックチェーン」をクリックしてください。
ウォレットアドレスを入力して「作成」をクリックします。
ウォレットの同期が終わると、取引履歴を確認できます。
左のメニュー「要処理」→「ブロックチェーン取引」を選択して、履歴内容を確認してください。
すべての履歴を登録すればOKです(けっこう作業はあります)
Gtaxで要処理が出た場合の対処法
共通フォーマットのアップロード時に「要処理」と表示されたら、手動で取引を確認しましょう。
「要処理取引」をクリックして、エラーが表示された取引内容をチェックします。
以下の4つから、処理方法を選択してください。
- 資金移動
- 取得
- ボーナス
- 対象外
「一括登録」をクリックすると、エラーは解消しますよ。
また、ポートフォリオ画面で「保有数がマイナスになっている」と表示されたら「エラー検証」を行いましょう。
仮想通貨の保有数がマイナスになった日付が表示されるので、内容を確認します。
エラーが起こる原因は、以下のとおりです。
- すべてのCSVファイルをアップロードしていない
- 共通フォーマットをアップロードしていない
- 共通フォーマットに間違った内容を入力している
取引内容と時間を確認し、エラーを修正しましょう。
どうしてもエラーを解消できなければ、サポートセンターから問い合わせてください。
Gtaxの利用料金|年間の取引件数が100件までなら無料で使える
Gtaxの利用料金は、1年間の取引件数で決まります。
具体的な料金は、以下の表で確認をしてください。
年間の取引件数 | 料金 |
---|---|
~100件 | 無料 |
101件~300件 | 5,500円 |
301件~1,000件 | 16,500円 |
1,001件~30,000件 | 33,000円 |
30,001件~ | 55,000円 |
1年間の取引件数が100件以内なら、無料でGtaxを利用できます。
ただし、無料プランのままだと、2024年7月1日以降は新しく取引履歴をアップロードできません。
2024年7月1日の時点で有料プランに加入していないユーザーは機能が制限されます。
この期間では、新たな取引履歴のアップロードを行うことはできず、過去の取引履歴・計算結果サマリのダウンロードのみ可能な状態となります。
Gtax公式サイトより
長期的に仮想通貨やNFTを投資を行う場合は、有料プランへの加入を検討してください。
ここからは、Gtaxの料金体系を詳しく紹介します。
Gtaxの料金が決まるしくみ
Gtaxの料金は、1年間取引件数の合計で決まります。
取引件数が多くなるほど、支払う料金も高くなりますよ。
取引件数にカウントされる項目の具体例は、以下のとおりです。
- 仮想通貨を購入
- 仮想通貨を売却
- 仮想通貨を送金
- 仮想通貨をスワップ(仮想通貨同士の交換)
- NFTを購入
- NFTを売却
- NFTを送信
- エアドロップで仮想通貨を取得
- ステーキングやレンディングで報酬を獲得 などなど
極端な例ですが、フリーミントでNFTを150作品GETしたら、取引件数は150件です。
取引件数が150件あると、Gtaxに支払う料金は5,500円となります。
取引件数の目安は、以下の表を確認してください。
毎月の取引件数 | 1年間の取引件数 |
---|---|
6件 | 72件(無料プラン) |
7件 | 84件(無料プラン) |
8件 | 96件(無料プラン) |
9件 | 108件(年間5,500円) |
取引件数を少なくするポイント
Gtaxに支払う料金を抑えるために、以下のポイントを意識してください。
- 仮想通貨やNFTの売買数を減らす
- フリーミントやGiveawayの参加を控える
- 損益と関係のない取引は共通フォーマットに入力しない
- 詐欺と思われるNFTを共通フォーマットに入力しない
とくに、日本円で購入して売る予定のないNFTは、共通フォーマットに入力しなくてもOKです(いわゆるガチホ作品)
日本円でNFTを購入しただけでは、税金を支払う必要はありません。
一生ガチホする作品を共通フォーマットから削除すると、取引件数を少なくできますよ。
また、ウォレットへかってに送られてくる詐欺NFTも、共通フォーマットに記入しなくて大丈夫です。
ポリゴンチェーンで大量に送られてくる謎のNFTは、確定申告では無視してOKですね(詐欺NFTかどうかは、必ず確認しましょう。
仮想通貨やNFTの節税対策
わたしが毎年実施する節税対策を、3つ紹介します。
手数料(ガス代)をしっかりとメモする
仮想通貨の確定申告では、手数料(ガス代)が経費で申請できます。
暗号資産の売却による所得の計算上、必要経費となるものには、例えば次の費用があります。
国税庁:暗号資産等に関する税務上の取扱いについて
・ その暗号資産の譲渡原価
・ 売却の際に支払った手数料
このほか、インターネットやスマートフォン等の回線利用料、パソコン等の購入費用などに
ついても、暗号資産の売却のために直接必要な支出であると認められる部分の金額に限り、必要経費に算入することができます。
仮想通貨の購入時に支払った手数料(ガス代)はメモしておき、確定申告時に経費として申請しましょう。
内部通算を使う
内部通算とは、同じ所得の中で利益と損失を相殺できるシステムです。
仮想通貨は雑所得で申告する場合が多く、内部通算をすると支払う税金を抑えられます。
内部通算ができる具体的な所得は、以下のとおりです。
- 仮想通貨の収益・損失
- NFTの収益・損失
- ブログの収益
- Webライターの収益
- アフィリエイトの収益
- 海外FX
例えば、仮想通貨で損失を出したら、ブログの収益と相殺できます。
1年間にブログで30万円稼ぎ、仮想通貨で30万円損したら、内部通算をすると税金は払わなくてもOKです(ブログの収入が雑所得に限ります)
ブログ収益30万円-草コインの損失30万円=0円
仮想通貨やNFTで損をした場合は、内部通算ができないか確認をしてください。
定期的に共通フォーマットを記入する
定期的に共通フォーマットを記入すると、経費の入力忘れを防げます。
しっかりと必要経費を記入すると、支払う税金を抑えられるでしょう。
確定申告前にバタバタしないように、こまめに共通フォーマットを記入してください。
仮想通貨やNFTの確定申告で注意するポイント
仮想通貨やNFTの確定申告では、以下のポイントに注意してください。
年末時点で保有する通貨を記録しておく
家計簿をきっちり記録するために、年末時点でウォレットに保有している通貨の種類と数量を記録しましょう。
なぜならば、確定申告で保有する通貨を資産として入力しないと、申告漏れになるからです。
保有する通貨をチェックするサイトは、無料で使えるDeBankがオススメ。
>>>DeBank公式サイト
いつのまにかウォレットに届いていた、謎の仮想通貨も表示してくれますよ。
記入漏れのないように、年末は仮想通貨の数量を家計簿にメモしましょう。
個人の確定申告では総平均法を使う
仮想通貨の損益を計算する方法は、総平均法と移動平均法の2種類あります。
個人の投資家の場合は、特別な理由がなければ「総平均法」を使ってください。
- 総平均法:個人の投資家
- 移動平均法:法人の投資家
Gtaxのメニュー画面でも、計算方法を選べますよ。
Gtax 共通フォーマットに関するよくある質問
共通フォーマットを作るときの、よくある質問を3つ紹介します。
まとめ|Gtax 共通フォーマットを使って確定申告の準備をしよう!
この記事では、Gtax 共通フォーマットの作り方を紹介しました。
NFTやOrdinals、ブロックチェーンゲームを楽しんだ方は、確定申告のために共通フォーマットの作成が必要です。
申告前に慌てないように、定期的に共通フォーマットに取引記録を入力しましょう。
以下のKindle本では、仮想通貨やNFTの家計簿作りをめちゃくちゃ深堀りしました。
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