
NFTを買っただけで税金かかるの?

場合によっては、税金がかかるよ

確定申告って必要なの?

たくさん稼いだ人は、納税だね!
この記事は
- 税金の計算方法が知りたい
- 税金が発生するパターンを知りたい
- 確定申告までの準備を知りたい
以上3点を解決する記事です。
「専門用語ゴリゴリ」の税金文章をかみ砕き、わかりやすく書いています。
本記事を参考にして、確定申告にそなえてくださいね。

確定申告と所得の説明
まずは確定申告と所得について説明しますね。
仮想通貨・NFTで爆益!→GoTo確定申告ですよ。
確定申告とは?
確定申告は、フリーランスや副業をしている人にはおなじみの行事です。
しかし、会社で働いていると、確定申告をしたことがない人も多いですよね。
確定申告とは、働いている人が1年間の「収入」と「経費」を計算して、税務署に提出するBIGイベントです。

フリーランスや副業の「売上」はこんな感じ。
- ブログの広告費
- アフィリエイト収入
- NFTの販売
「経費」はこちら。
- パソコン代
- 通信費(Wi-Fiの料金とか)
- NFTデザインの発注費用
フリーランスの人は、毎年確定申告をしているから大丈夫ですよね?
会社員は、年末調整で税金計算は終わっています。
しかし、会社員が副業で儲けた場合「売上」から「経費」を引いて、20万円以上の利益があると確定申告が必要です(これは所得税の場合です。住民税の申告は1円から必要なので、副業で儲けたら市役所に行きましょう)

確定申告…、嫌な単語ですよね。
そっとスマホの画面を消したくなると思いますが、もうちょっと読んでみて下さい!(お願いします~)
仮想通貨・NFTの所得について
仮想通貨やNFTに関係する所得は、以下の5種類です。
- 給与所得 会社から給料として仮想通貨やNFTをもらう場合
- 事業所得 本業が仮想通貨・NFTの人(フリーランス)
- 一時所得 GiveAway企画に当選した場合
- 譲渡所得 NFTの二次流通は譲渡所得の可能性がある
- 雑所得 副業の稼ぎはだいたい雑所得

この5種類の所得は、覚えておくと便利ですよ!
仮想通貨の税金を解説
まずは「仮想通貨の税金」を解説します。
「NFTの税金」を理解する上で、基礎となる知識です。
いっしょに学んでいきましょうね!
仮想通貨の売買をした時
ここからは、2022年のレートを出しながら解説しますね(数字が苦手な人はガンガン読み飛ばしてください)
■問1 ビットコイン(BTC)を売ったら儲かりました~。所得を計算しましょう!
- 9月6日 10,000円分のビットコインを購入
- レート 1BTC=2,513,632円
- 0.00397BTCが、あなたのウォレットにある
9月12日にビットコインの価格が上がったので、全額売った場合の計算です。
- レート 1BTC=2,513,632円(9月6日)→1BTC=2,985,034円(9月12日)
- 10,000円→11,850円に値上がり
- 全額売って1,850円儲けた!
1,850円の儲けから、経費を差し引きます(コインチェックを使用した場合)
経費の種類 | 金額 |
---|---|
入金手数料 | 銀行の振込手数料 |
取引手数料 | 取引所の利用で無料 |
出金手数料 | 407円 |
わたしは、SBI銀行からコインチェックに入金しました。
1ヶ月に数回は入金手数料が無料なので、振込手数料は0円。
ユーザー同士で通貨を売買する「取引所」を利用すれば、0円でビットコインを売買できます。
円を出金するときだけ、407円の手数料をお支払い。
ということで、経費は「407円」
売上の1,850円から407円を引いた「1,443円」が、あなたの所得です!(仮想通貨は雑所得に分類されます)
このように売買を繰り返して、所得が20万円を超えたら確定申告が必要ですよ。
「答え 1,143円」
仮想通貨で買い物をした場合
つぎは、仮想通貨を利用して買い物をした場合です。
「仮想通貨で買い物なんてしないよ~」
と、思ったあなた。
NFTを買っていませんか?
実はイーサ(ETH)を支払ってNFTを買った場合も、税金がかかります。
■問2 CNPJ(人気のNFT)を買いました~。所得を計算しましょう!
- 7月12日 50,000円分のイーサを購入。
- レート 1ETH=141,145円
- ウォレットに0.35424ETHある
- コインチェック→メタマスクの送金手数料は0.005ETH
話題になっていたコレクション「CNPJ」を買うために、イーサを50,000円分買いました。
コインチェックでイーサを購入し、メタマスクへ送金。
この時に支払った「送金手数料0.005ETH」は、しっかりメモしておきましょう(経費705円)
7月19日にCNPJがリリースされて、お気に入りの「ナルカミ」をOpenSeaの二次流通で購入。
- CNPJを0.18ETHで購入
- イーサのレート 1ETH=141,145円→1ETH=213,224円に値上がり
ポイントは、購入から1週間たってイーサの価格が上がっている点です。
なまらややこしいのですが、仮想通貨で買い物をした場合は「1度日本円に換金にして買い物をした」というルールが適応されます。

イーサを1度売ったことになるので、利益が出た計算になるんですよね~。
「99%の人が納得出来ない!」と思いますが、ルールで決められています。
素直に従いましょう。
計算方法はこちらです。

7月19日に支払ったETH(0.18ETH)×ETHのレート(213,224円)=日本円の価格(38,380円)
ここから、ETHを購入した7月12日の金額と、送金手数料705円を引きます。
購入時のETH(0.18ETH)×ETHのレート(141,145円)=日本円の価格(25,406円)
ほいで、38,380円から25,406円と、送金手数料705円を引いた金額「12,269円」があなたの利益です!
「答え 12,269円」
※NFTを買った時のガス代は、NFTを売るときに経費で申請します。
海外の取引所(バイナンスなど)でビットコインを支払い、アルトコインを購入する場合も、このルールが適用されます。
こちらも仮想通貨での所得なので「雑所得」で計算しましょう。
ステーキング・レンディングをしている場合
ステーキングとレンディングは「仮想通貨を一定期間預けると利子がもらえる」サービスです。

銀行預金の「利子」みたいなイメージでOK!
で、もらった利子には税金がかかります(銀行の利子にもかかっていますよ)
ステーキングやレンディングのサービスから、定期的に利子が入ってきますが、それらすべてに税金がかかるんですよね。
ビットレンディング | 貸借料 | 日本円 |
8月1日 | 0.00002115ETH | 4円 |
9月1日 | 0.00065588ETH | 138円 |
10月1日 | 0.00063888ETH | 111円 |
約3ヶ月レンディングをしたら「253円」の貸借料がもらえました。
253円と、バカにしないでください。
立派な所得です(チリも積もれば確定申告)
これも仮想通貨の所得なので、雑所得に分類します。
イーサリアムがアップデートした場合
9月15日に、イーサリアムのアップデートが無事に終了しました。
で、お祝いにイーサリアムから「0.03ETHW」がメタマスクに送金されたんですよね。
0.03ETHWを日本円に換算すると「29円」です。
はい、雑所得でメモしておきましょう。
仮想通貨をガチホしているあなた
仮想通貨を購入し、一切売らないことを「ガチホ」といいます(ガチでホールド)
この場合は通貨を買っているだけなので、計算はわりと楽です。
メモする項目はこんな感じ。
日付 | 購入通貨 | レート | 日本円換算 |
8月1日 | 0.1ETH | 1ETH=218,091円 | 21,809円 |
9月1日 | 0.01BTC | 1BTC=2,685,695円 | 26,856円 |
通貨を購入しただけの場合は、利益になっていません。
購入した通貨を売っていなくて、NFTも買っていない、日本円に換金していない場合は「確定申告不要」です!
NFTの税金を解説
次はNFTの税金を解説します。
NFT購入時の税金は仮想通貨の部分で説明したので、そちらを参照してくださいね!
NFTをOpenSeaで売った場合
■問3 CNPJを売った場合の所得を計算しましょう。
7月19日に買ったCNPJを、10月2日にOpenSeaで売った場合を例に出します(実際はガチホ中です)
- CNPJを0.18ETHでお迎え(ガス代は725円)
- イーサのレート 1ETH=213,224円
- CNPJの購入代金=38,380円
このCNPJを、OpenSeaで出品。
0.38ETHで、新たなオーナーの元へ旅立っていきました。
- 0.18ETHで購入→0.38ETHで売却
- 出品手数料282円
- Creator feeは10%(クリエイターさんへの手数料)
- OpenSeaへの手数料2.5%
- 1ETH=170,277円
これらを計算します。
まず、売却価格の0.38ETHは、日本円で64,705円。
そこからクリエイターさんに支払う手数料10%(6,470円)と、OpenSeaへの手数料2.5%(1,617円)を差し引きます。

更に出品手数料282円を引いて、あなたの利益を計算しましょう。
64,705円-6,450円-1,617円-282円=56,356円
56,356円から、購入価格38,380円とガス代の725円を引いた金額「17,251円」が、あなたのNFT売却時の収入です。
次に17,251円をメタマスクからコインチェックに送金。
コインチェックの出手数料、407円を差し引いた「16,844円」があなたの所得になります!
売上 | 経費 | |
---|---|---|
OpenSeaで売却 | 64,705円 | |
OpenSeaで購入 | 38,380円 | |
購入時のガス代 | 725円 | |
クリエイターフィー10% | 6,470円 | |
OpenSea手数料 | 1,617円 | |
出品手数料 | 282円 | |
出金手数料 | 407円 |
「答え 15,590円」
大丈夫でしょうか、ついてこれていますかね?
ポイントは、NFTによってクリエイターフィーの金額が変化します。
売却時には、よくチェックしておきましょう!
NFTをOpenSeaで売った時に利益は、雑所得or譲渡所得です。
しかし、本業で売りまくっている場合は、事業所得になるはずです(細かい部分は税理士に相談してください)
NFTを作って売った場合
ここからはクリエイターさん向けのお話です。
NFTをiPadで制作し、OpenSeaで販売した時のシュミレーションをしましょう。
NFTの制作にかかった経費はこちら。
経費 | 金額 |
iPad | 50,000円 |
プロモーション(宣伝) | 10,000円 |
ガス代 | 300円 |
合計 | 60,300円 |
渾身の作品をOpenSeaで出品。
1ETHでNFTが売れたとします(1ETH=170,277円で計算)
170,277円(売上)-60,300円(経費)=109,977円(所得)
作品が2点売れたら、所得が20万円を超えているので、GoTo確定申告です。
次に、二次流通で売れた時のパターンです。
OpenSeaでは、転売された時にクリエイターに報酬が入る仕組みがあります。
NFTの売却価格の10%を「クリエイター報酬に設定」すると、二次流通で売れた時にあなたは報酬がもらえます。

二次流通の金額が2ETHの場合(1ETH=170,277円)は、0.2ETH=34,055円が報酬です。
OpenSeaでは二次流通されるたびに報酬が入るので、定期的にチェックして下さいね!
正直、税金計算はめんどくさいです。
でも、確定申告はやらなきゃいけないので、こまめにメモをしましょうね!
確定申告のための準備
ここまで税金について説明してきました。
あなたは今、こう思っていますよね。
「やべえ、なまらだりい!」
確定申告を楽にするための方法は1つです。
普段から取引のメモを取りましょう!
大河内先生がYouTubeで行っていたんですが、仮想通貨やNFTに詳しい税理士って少ないみたいです。
税務署に相談しに行っても、担当の人によって税金計算の判断が分かれるはずです(そもそもNFTを理解されていないパターンもあります)
ここで重要なことを1つ。
あなたが税務署に行って「私は不正をしていません」と自信を持って説明することです!(と、大河内先生がおっしゃっていました)
普段からきちんとメモを取る。
自分でしっかりとルールを作り、ルールを守って税金を計算をしている。
税理士さんも人間です。
マジメに計算をしていれば、怒られることはありません!(計算がまちがっていたら直されますが…)
取引の内容をきちんと説明できるかが、確定申告のキーポイントです。
- 仮想通貨を買った日付
- 買った時のレート(1ETH=OO円)
- 買った通貨の量
- その時に支払った日本円
- NFTの金額(ETHと日本円で計算)
- giveawayでもらったNFTの金額
- 日本円に返金した時のレート(1ETH=OO円)
参考までに、わたしの家計簿を公開します。
いろいろありますが「NFT管理表」のシートを参考にしてください。
お互いに確定申告を頑張りましょう!
※追記 Twitterで、メモをする情報の集め方について質問がありました。
ばび(@_neteokiteneru)さん、ありがとうございます!
過去のレート
私は、コインマーケットキャップを使用しています。
サイトの下の方にあるチャートのコーナーで「全部」をクリック。
下の部分に「II」←こんなのがあるので、左右に引っ張ります。

あとは日付を探してください。
当日のレートをメモしておきましょう。
仮想通貨の取引履歴
これは、暗号資産取引所のメニューから確認できます。
コインチェックであれば、販売所(購入)と販売所(売却)をクリックすると、下の方に記録が書いています。

皆さんが使用してる取引所でも、同じような項目があるので探してみましょう。
NFTの購入履歴
これは、イーサスキャンを確認です。
使い方は、こちらの記事で確認してください。
今までの記録は、探せば出てきます(ブロックチェーンですしね)
コツコツ、メモしておきましょう!
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
偉そうに税金について説明しましたが、私は税理士ではありません。
説明が不十分の項目や、まちがって解釈した部分があると思いますので、Twitterでご指導いただけるとありがたいです。
お互いに情報を共有して、勉強できればと思います。
よろしくお願いします!
仮想通貨・NFTの税金を調べて、Kindle本にまとめました~!

よければ見てみてください~